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2012年2月
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2010年09月06日

与論の旧盆と独居の親を思う

与論の旧盆と独居の親を思う旧盆で与論島へ帰りました。
日ごろは手抜きの食事ばかり作っている私ですが、正月と盆だけは、気持ちが改まりますね。

迎え盆の22日、中日23日、送り盆の24日には、毎日、ご先祖様へ一人ずつお供えします。
与論の旧盆と独居の親を思う

与論の盆は、新鮮な魚を供える習慣があるので、スーパーにもとりわけ近海魚が並びます。
夫はそれを理由に、ひと月も前からその準備に余念がありませんでした。^^
与論の旧盆と独居の親を思う
与論の旧盆と独居の親を思う

腰を痛めた義母は、これまでにない辛さのようでした。
近くに子どもが一人でもいれば、牛飼いも手伝えるのですが、皆、旅に出ている(島を出ている)状況では、通うのが精いっぱいです。

義父が倒れ、昨年亡くなり、それでも義母が一人で牛飼いができたのは、周囲の人の温かい手助けがあったおかげです。
一声かければ、機械で牧草を刈って下さったり、車で運搬してくださったりと、義母ができないことを手伝ってくださっています。

ベットから起き上がるのに、ゆっくり5分くらいはかかってしまう状態なので、このまま一人置いて帰ってきたのに、後ろ髪をひかれる思いがしました。

今100歳以上の高齢者の所在不問題が騒がれていますが、一体どれだけの人が、遠く離れた親の元へ通っていることでしょうか。

子どもに迷惑がかかるから電話も入れられないとか、何年も親元へ帰らず、顔も見ていないなど、とても心が痛みますが、そうせざるを得ない感覚に、戸惑いを覚えます。

現代は、親元から遠く離れて暮らす社会にまだ慣れていないといいます。
陸地続きでさえそうなのですから、離島ではなおさら、ハンディを伴います。

仕事の休みをやりくりして、遠くに暮らす親元へ通うことに対して、もっと理解を示す社会であってほしいと思います。



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Posted by しまあそび at 22:15 │Comments(2)シマの風景
この記事へのコメント
いや~ 与論のお盆のお供えすごい
ご先祖様を敬う気持ちの現われだろう。
母が元気だった4・5年前でも、我が家でのお盆お供えは、ソーメン、とっつぶると切干大根の煮物、盆がゆ、むすこ菓子くらいだった。
与論の魚のお供えにびっくりです。
写真を見て為になりました。(写真が欲しくなりました)

    KYより
Posted by お供えの豪華さにびっくり at 2010年09月08日 10:46
KYさん、
これねー、毎日毎晩、ご先祖様の人数だけお供えしているからそう見えるんだはずー! しげとしウフ、かねながウフ、なべファーファー、しげぞう義父さん、床の神様…

やっとソラで言えるようになった(^^;)。
お陰で魚料理には抵抗なくなりましたよ~^^
Posted by しまあそびしまあそび at 2010年09月10日 20:27
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